金融政策と財政政策
金融政策

 金融政策とは、中央銀行が物価の安定と経済成長を目的に行う、金利や通貨供給量を調節する政策です。日本では、日本銀行がその役割を担っており、金融政策には公開市場操作支払準備率操作などがあります。

1-1 公開市場操作【試験によく出題される論点!】

 公開市場操作とは、日本銀行が民間の金融機関に対して国債などの売買を通してお金の量を調整することをいい、公開市場操作には、売りオペレーション買いオペレーションがあります。

売りオペレーション

● 日本銀行が保有する債券を民間の金融機関に売り出し、市場から資金を吸収します。この結果、市場に出回るお金の量が減少することで、金利は上昇します。

売りオペレーション
買いオペレーション

● 日本銀行が民間の金融機関が保有する債券を購入し、市場に資金を供給するものです。市場に出回るお金の量が増えることで、金利は低下します。

買いオペレーション
こんな過去問が出る!

日本銀行の金融政策の1つである公開市場操作(オペレーション)のうち、国債買入オペは、日本銀行が長期国債(利付国債)を買い入れることによって金融市場から資金を吸収するオペレーションである。

▶︎ 解答はクリック

答え:×
買いオペレーションが日本銀行が長期国債を買い入れる、という部分は正しいが、買い入れを行う=日銀がお金を金融市場に供給することになるため、資金の吸収ではなく、供給するオペレーションである。
(2022年9月学科)

支払準備率操作(預金準備率操作)

 日本銀行は、民間の金融機関に対して、預金の一定割合を準備金として日本銀行に預け入れることを義務付けています。この預け入れる割合を調整することを支払準備率操作(預金準備率操作)といいます。

▼ 預金準備率を引き上げた場合

● 支払準備率を引き上げると、日本銀行に預けるお金の量が多くなり、市中に出回るお金の量が減少することで、金利は上昇します

預金準備率を引き上げた場合
▼ 預金準備率を引き下げた場合

● 支払準備率を引き下げると、市中に出回るお金の量が増えることで、金利は低下します

預金準備率を引き下げた場合
もう一歩押さえよう!

● 日本銀行による金融引締め政策は、一般に、日本の株式市場における株価の下落要因となります。反対に、金融緩和政策は、株価の上昇要因となります

解説動画
財政政策

 財政政策とは、物価を安定させ、持続的な経済成長を実現させるために、政府が財政の歳入・歳出をコントロールすることをいいます。 代表的な例として、公共投資を行うことによって民間の仕事を増やしたり、減税を行ったりすることによって、企業の設備投資や個人の消費を促すことなどがあげられます。

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